もう、遅かった
もう、遅かった



外からザワザワと人の動く音がする

今の時間は午後3時


今起きたばかりの俺は思い出す


たしか…
今日の待ち合わせ時間は1時

もう遅れてるのかよ…
と思いつつ隣にいる女を起こした


すると女は嫌そうにしながら起きて
俺に抱きついてきた

俺は女を掴みキスをすると起き上がり携帯を見る



新着メールが1件


開くと


「駅のカフェで待ってます」

という文字


1時30分頃に入っていた


まだ待っているであろう相手に悪びれることもなく携帯を閉じた



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