もう、遅かった
「はいっ」
と焦って出た
「どこのカフェ?
ってか悪いけど駅前まで来て
めんどくさいから」
と言うと
「わかった」
とすぐさま返事が返ってきた
遅れてきたのは自分なのに悪びれもせずいつもこんな自分
よく怒らないよなといつも感心する
「龍二?」
と声がして前を見てみると
彼女である槙が笑ってこっちを見ていた
「どこ行く?眠たいから帰りたいんだけど」
すると、俺をしばらく見て
「家に行こうか」
と言われた