続・アイドルまっしぐら!!
「寝よっか。」




髪を乾かし終わって、りょうくんが私に優しく言った。




「うん。」




私は、ドキドキしながら返事をして、ベッドに横たわったんだけど……




言い出したりょうくんは何故かベッドに座ったまま。



「……どうしたの?」




「……あのさ、冷房少し強くするからさ。」




「えっ?いいよ。私、暑くないし……。」




「……ううん。里奈を抱き締めて眠りたいなって思ったから。くっついて眠ったら、暑くなるでしょ?」




……そんなことをかわいい顔で言ってのけるりょうくん。




……幸せだなぁ。




「あの……。」




「……おいで、里奈。」




りょうくんは私に優しくそう言って、両腕を広げた。



私は、素直にその腕の中に顔を埋めた。




さっきようやく着たシャツから、柔らかいりょうくんの匂いがする。




「里奈、すっごくいい匂いする。」




「……りょうくんもだよ。」




私たちは、冷房が強めの部屋で、甘い夜を過ごした。
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