もう一度『愛してる』と言って




急いで開けると中から出てきたのはネックレスだった。




『え?これって…』

『二カ月記念のお祝い。こんなものしか渡せないけど…』

『全然!すっごく嬉しい…!』

『それ、お揃いだから』

『え?』




そう言いながら魁はもう一つの色違いのネックレスを出した。




『俺のって印』




まるで子供が悪戯をした時のような表情。

それを見て熱いものが込み上げてきた。




『うっ…ありがとぉ…』

『え?!なんで泣くの?!』




あたしが突然泣き始めたらから魁は焦っている。





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