もう一度『愛してる』と言って



魁は上目遣いであたしを見てくる。
そんな姿がすごく可愛い。



そしてあたしはどんどん追い込まれるわけで…。




『じゃあ、目つぶって?』

『はい』




消えそうな声で言うと魁は目を閉じてくれた。



魁、睫毛長いな…。
顔をすごく整ってるし…。



少し見惚れてから魁の肩に手をつく。

そして少し指で魁の唇をなぞった。



するとピクッっと動いたのが分かった。



覚悟を決めてゆっくり魁の顔に近づく。



そして、ほんの一瞬。
触れるだけのキスをした。



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