もう一度『愛してる』と言って

憂鬱な一日



「はぁ…」




学校行くの憂鬱だ。

昨日、あんなことがあったばっかだし…。


三弘から帰ったら連絡が来てた。
一応、先に帰ったって言ったけど三弘は鋭いから何かあったって気づいてると思う…。




「はぁ…」

「千波、ため息吐きすぎ」

「あ、純(ジュン)おはよ」




洗面所にいると弟の純が入ってきた。

純は一つ下の高1。
同じ学校に通ってる。

三弘とかなり仲が良くて昔なんか三弘の周りをチョロチョロしてた。

いつもいじめられてると三弘が助けてあげてたっけ。


それが今は成績優秀、スポーツ万能、顔よし、性格よしの完璧な人になった。


人って変わるもんだね…。

そんなことをしみじみ思ってた。



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