もう一度『愛してる』と言って


とりあえず作業を始めた。


はぁ…。
こんなのいつ終わるの…。

教室にはあたしが使ってるホッチキスの音と三弘が見てる雑誌を捲る音しか聞こえない。


てか、三弘手伝ってくれてもいいじゃんか!




「なぁ千波、おまえなんでこんなの引き受けるんだよ」

「だって、浜ちゃんが暁のケーキくれるって…」

「……」




ん?
三弘が反応しなくなった…。

どうしたのかな?と思って下にあった視線を上に上げた。


ガタッ!!

「わっ!どうしたの?!」




三弘はいきなり無言で立ち上がった。


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