もう一度『愛してる』と言って


三弘と魁、親友だった。

魁と出会ったのも三弘がいたから。


その2人はあたしのせいで今は連絡も取ってなかったみたい。

全部あたしが悪いんだ。
あたしが弱いからーーーー。




「千波、1人で抱え込むなよ」

「えっ?」




下にあった視線を三弘に移す。




「アイツと別れた二年前も1人で抱え込んでたじゃん」

「そうだっけ?」

「そうだよ。ちゃんと俺に相談しろよ?」

「うん。わかった…」




頷くと三弘はあたしの頭をやさしく撫でた。
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