ご主人様に首ったけ!
「ほら、露はまた泣く」

「だって、嬉しくて……っ」


握られた手を引っ張られてベッドから滑り落ちた私はそのまま霧様に抱きすくめられる。


「露が望むなら、毎日でも言ってあげるよ」

「霧様……っ、ありがとうございます……っ」


霧様の胸の中でしゃくり上げながら、私も霧様の背中に手をまわす。


「じゃあ露、もう一度聞くよ?
僕は露の何?」

「こい、びと……です」

「よく出来ました」


そのまま体を離され、唇に軽くキスをされた。

ちゅっ、と触れるだけの優しいキス。


でも、それがすごく心地よくて余韻に浸っていると、ふとあることを思い出した。


「あっ、霧様!」

「ん?なに?」


突然大きな声を出した私に霧様は苦笑しながらも、問いかけてきた。


「制服!すぐに着替えてきますね!!」

「ああ、そうか、そうだったね。楽しみにしているよ」

「はいっ!」


私は勢いよく立ち上がると、霧様の部屋を飛び出し自室へと飛び込んだ。

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