KAGAMI
『明日、楽しみにしてますね。
もちろんお仕事ですけど…。
それで加賀美先生に会えるのはとても嬉しいです』
どんどん過去に遡る液晶。
ボタンを押す指が、壊れたみたいに止まらない。
『駅の前に15時、で大丈夫でしょうか?
早く明日にならないかな?って
今から緊張してます。
あ、お仕事で会うのはいつもの事ですよね。』
『スーツじゃない私を見て、笑わないでくださいね?』
なんで?なんで、なんで?
片平さんってやっぱり…
想太くんが好き…?
その疑惑は、確信に変わってしまった。
『私やっぱり…
加賀美先生の事、諦められません。
担当は変わりたくないです。
どうしても忘れられないんです。
ごめんなさい。
先生に受け入れてもらえる日って、来るのかな?
莉麻ちゃんの事は置いて、
考えてもらえませんか?
私は、先生の気持ちだけ、知りたいんです。
もし同じ気持ちで、
莉麻ちゃんの事で戸惑っているなら、
私はそれでも構わないんです。
先生と、一緒に居れるなら…
どんな状況でも頑張れます。』