KAGAMI
寝てないよ。
ガバっと起きあがって想太くんを見る。
出来るだけ、寂しそうな目で。
アタシがどんな思いで待ってたか、知らせるように。
そして
「もう23時だよ?何してたの?」
そうしたかったけど、辞めた。
寝てるフリに、気付いてよ。
ギシっとベットのスプリングが軋む音が響いた。
想太くんがアタシのベットに腰を下ろしたから。
「ごめんな。」
そう言って、アタシの頭を撫でる想太くん。
なにが?
何に対して、ごめんなの?
嘘ついて、ごめんな?
アタシの事だまして、ごめんな?
意味分かんないよ。
想太くんからは見えないアタシは、瞑っていた目を強く閉じた。
そこから零れる涙は、想太くんには見えない。
こんなに、近くにいるのに…