KAGAMI


想太くんが居る事がアタシの幸せ。


「アタシの幸せが想太くんの幸せなら、さ。」

間違ってる。
アタシ達はいつでも間違ってる。

それはどちらのせいでもないんだね。


好きってだけで、間違えちゃうなら…
それは避けて通る事は出来ないね。


それって、すごく素敵なことじゃない?


「想太くんの隣に居るのがアタシの幸せなんだから、他の人の所に行ったら想太くんもアタシも幸せになれないね。」


もっと、しようよ。
素敵なこと。


「それじゃあ、ずっと一緒に居るしかないね。」


これがずっと続けばいいなあ。
そうすれば、このまま何も変わらなければ…

アタシ達はずっと幸せなのに。


だから、忘れないでいようね。
このコト。



「俺には自信がないんだ。」


想太くんは上げた顔を下に戻した。
アタシの目から、視線を外した。


好きなだけ。
一緒に居たい、ただそれだけ。


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