激愛パラドックス
「…どこにあるの?」
何処からともなく、切羽詰まった声が聞こえてきた。
何気なく下駄箱を覗き込むと、真新しい制服に身を包んだ女子生徒が四つん這いになって床を凝視していた。
その姿があまりにも可哀相に見えて、思わず声を掛けた。
「何やってんの…?」
女子生徒は俺の声に体をビクつかせると、か弱い声でこう言った。
「…コンタクトを落としてしまって…」
「……新入生だよな?」
ココ、1年生の下駄箱だし…。
コクリと頷き、長くて茶色い髪を耳にかける。
「…探すの手伝おうか?どっちみち、入学式遅刻だけど」
「いっ、良いんですか?」
パァッと明るい弾んだ声で俯いていた顔を上げた。
何処からともなく、切羽詰まった声が聞こえてきた。
何気なく下駄箱を覗き込むと、真新しい制服に身を包んだ女子生徒が四つん這いになって床を凝視していた。
その姿があまりにも可哀相に見えて、思わず声を掛けた。
「何やってんの…?」
女子生徒は俺の声に体をビクつかせると、か弱い声でこう言った。
「…コンタクトを落としてしまって…」
「……新入生だよな?」
ココ、1年生の下駄箱だし…。
コクリと頷き、長くて茶色い髪を耳にかける。
「…探すの手伝おうか?どっちみち、入学式遅刻だけど」
「いっ、良いんですか?」
パァッと明るい弾んだ声で俯いていた顔を上げた。