激愛パラドックス
わっ…、ヤバイ。
「あぁ、見えないんだろ?」
とてつもなく、胸が激しく動くのを悟られないように、落ち着かせながら話す。
「…はい、両方失くなっちゃったんで…」
両方?どんな風に取れたのか聞きたかったけれど、半ベソかいたこの可愛すぎる物体に聞く勇気は出なかった。
「…あの、レンズに黒く縁取りがあるんで…」
「分かった」
暫く探していると、可愛い物体の側に一つコンタクトが落ちているのを見つけた。
「…あった!」
「本当ですか…?」
「あぁ、お前の近くにあった。手出して」
「…はい」
素直に掌を向ける姿に、思わず笑いそうになった。
「わっ、本当だ!ありがとうございます」
……?
コンタクトを受け取った方の手の袖に、何かがくっついている。
「…あっ、もう一個見つけた!」
「えっ?」っと言って動こうとする君を静止させる為に手首を掴んだ。
細っつ!!
あまりの細さに握る力が緩んだ。
「あぁ、見えないんだろ?」
とてつもなく、胸が激しく動くのを悟られないように、落ち着かせながら話す。
「…はい、両方失くなっちゃったんで…」
両方?どんな風に取れたのか聞きたかったけれど、半ベソかいたこの可愛すぎる物体に聞く勇気は出なかった。
「…あの、レンズに黒く縁取りがあるんで…」
「分かった」
暫く探していると、可愛い物体の側に一つコンタクトが落ちているのを見つけた。
「…あった!」
「本当ですか…?」
「あぁ、お前の近くにあった。手出して」
「…はい」
素直に掌を向ける姿に、思わず笑いそうになった。
「わっ、本当だ!ありがとうございます」
……?
コンタクトを受け取った方の手の袖に、何かがくっついている。
「…あっ、もう一個見つけた!」
「えっ?」っと言って動こうとする君を静止させる為に手首を掴んだ。
細っつ!!
あまりの細さに握る力が緩んだ。