戀愛物語
背を向け、その場から立ち去る巡。
姿が見えなくなっても、みことはその場から動けなかった。

巡の言葉の意味がわからず、頭の中がぐちゃぐちゃになる。
けれど、涙は出なかった。
あんなことをいきなりされたのに、嫌じゃなかった。
自分がそう思っていることが一番不思議て、信じられなかった。

どうしてだろう。何故なんだろう。

いったい彼は、何を伝えたかったのだろう。

考えても考えてもわからなくて、みことは日が落ちてしまうまで動く事ができなかった。
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