大好きな彼が浮気しました。

「ったく…マジ悔しい」

「?」


コーヒーの缶を握りしめたまま、司はつぶやいた。

「お前を、助けられなかった…」

「…どうして?助けに来てくれたじゃない」

「もっと早く、光が怖い思いをする前に、俺は助けたかったんだよ」


ドキン、と胸が波打った。

わたしは、抑えられなくなった。


「ぅあっ―――!?」

司のコーヒー缶が落ちて、暗い公園に虚しい音が響いた。

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