君が僕の名を呼ぶから
「……母さん。」
「……翼?」
家の中にはもちろん母さんもいる。
……どんな顔していいか分からない。
「……初めまして。松田聡史といいます。」
重苦しい空気が流れているところに、聡史が言葉を発する。
「……あぁ、翼のお友達の。」
「はい。お世話になります。」
聡史はそう言って頭を下げ、僕の手を引きながら家に上がった。
「部屋はどこ?」
「え、二階だけど……」
グングン引っ張られ、僕の部屋へと連れていかれた。