君が僕の名を呼ぶから
「よぉ。元気にしてるか?」
久しぶりに聞く声。
一気に懐かしさが心の中に広がる。
「……うん。拓真くんは?」
「まぁ、ぼちぼち。育ったところで働いてるからな。」
拓真くんは、去年大学を卒業し、今年からあの施設で職員として働きだした。
自分のような状況の子どもたちを支えたいと。
「そっか。そういえば、どうしたの?電話してくるなんて。」
「あ、あぁ。驚かずに聞いてくれよ。」
「……うん。」
……拓真くんは急に真剣な声になった。