偽りの温もり
『今回で終わり。
これ以上は
しないからね。』

「…分かった。」

私のアドレス帳は
すでにオーバーしていた。

必要ない男の
アドレスを消しては
新しい男のアドレスを
登録して…
いつも
その繰り返しだった。

『後でアド送るから。
じゃぁね』

「ありがとう」

すぐ後にメールが来た。
そして私はすぐに
そのアドレスに
メールをする。

『初めまして。
リオです。
あやから
紹介してもらいました。』

返事はすぐに来た。

『こんにちは。リョウです。
あやから聞きました(^^)』

-リョウ…かぁ-

私の心の中に
密かにある想いが
出来ようとしてある事は
その時の私には
分かるはずもなかった。
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