終わりの無い物語。
結局、友だちの萌愛と一緒に、太一の病院まで来た。



震える手で、頑張って太一の病室にノックした。



「はい」



中から聞こえる声に、心臓が跳ね上がる。



勇気を出して病室の中に入った。



「璃歌じゃん!!」



中の太一は、思ってたよりも元気で安心した。



「怪我・・・大丈夫?」

「まぁ、痛いけど動かさなかったら平気。全治二ヶ月だって」



ニコニコと笑う太一に、涙が出てきてしまった。



「璃歌どうした!?」

「太一・・・本当、バカ・・・」

「・・・」

「でも・・・好き」

「・・・え!?」




つい、衝動で言ってしまった。



「仕方ないから・・・一ヶ月半で治したら付き合ってやる」

「え!? マジ!?」

「こんな時に嘘つくわけないじゃん・・・」

「俺超頑張る!!」



太一にニコッと微笑んだ。



「璃歌、ちょっと」

「ん?」



太一に近づいたらキスされた。



「え・・・」

「両思いって事でまずはキス。付き合ったら、もう1回キスさせてな?」

「一ヵ月半で治したらね?」

「任せろ」
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