千変万化の剣
「私、明日初めて戦場に行きます。

私は私でいれますか?」


「あのな、俺だって今日が初めての戦いだったんだ。

だから解んないけどさ、あの時も結局、約束を果たしたいから。


だから戦えたかもしれない。


俺はお前らをよく知らなかったから一人で戦ったようなモンだから約束だけが支えてくれた。


明日からは、お前もいるし、兵士の何人かも俺のことを知っている。


仲間がいるとな、人間は卑怯だから、

どいつもこいつも、自分と同じって考えるんだ。

同類だって、思うんだ。


そうすると、色んな複雑な気持ちも軽くなる。」


「気持ちが軽く…」


「それに、自分を見失ったり、他にも何かあったら助けてやるさ。」


「…ありがとうございます。」


「さもなきゃ、約束を果たしてもらえないからな。」

「…。」

「王女の猫の尻尾よりも、ふかふかしてそうだしな。」


「あ、あんまり見ないでください。」




数時間後

「では、私は明日の朝、来ますね。

私の部屋は隣なので何かあったら呼んでください。

ではお休みなさい。」



そして、出陣の時を迎える。
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