千変万化の剣
「私の剣を折ることもですが、私のスピードを超えるとはなんともお強い。


ネネ様も勝てないわけです。」


「まだやるか?」

「いえ、完全に力の差がはっきりしてますから、無駄でしょう。」

「だったら早くどっかに行け。

他の奴に見つかったら困るだろ?」


「ネネ様の言う情けをかけられたというやつですか。


では代わりに一つ情報を。」

「情報?」

「近いうちにワコクの攻撃がきます。


私の見たところ、騎馬隊の人数を増やしていますから、この場所に捨て身で突撃してくるでしょう。

では。」

フッ、

クノイチは消えた。


「王女様に伝えねぇとな。」





謁見の間


「それは本当であろうな?」


「嘘だとしても敵には備えといて損はないだろ?」


「しかし、どうするべきか。

騎馬隊による突撃か。


軍師として登用していた者も先日の襲撃で亡くなった。

どうするか。


取り敢えず、貴様は下がってよい。」
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