千変万化の剣
「…ならば、私にもなれると思うか?」

「ああ。

むしろ、もう十分なれてる。」


「…そうか。

幸大。

何か私にしてやれることはないか?」


「…だったら、王女、

俺が好きだと言える国を造ってくれ。」


「それは無効だ。

それは妾が御主に頼まれんでもやるからな。」


「後は、ないかな。」


「つまらん奴だ。


では、御主に戦い抜く力。

生きる力をやろう。」

「そんなもんがあんのか?」


「妾の愛の力だ。」


王女が幸大とキスをした。



そして、夜は更けていく。
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