千変万化の剣
アフター

ヒミコ

アフター『ヒミコ』


ある日


「幸大。」

「何だ?」

「なぜ、妾の隣に座らない。


せっかく二人で座れるように幅を広くしたのだ。」


「俺に玉座は似合わないんだよ。」


そう、ヒミコが座れと言ったのは玉座。


謁見の間の椅子は新しく横幅が広がり2人が座っても余裕ができる広さになった。


「それでは新しくした意味がないではないか。」


「ほら、俺達に子供ができたらそこに座らせなきゃならんだろ?


2、3人いれば十分だろ?」


「な、そ、それは、妾と御主のか!?」


「まぁ、な。


他の3人の子供ができたらそこに座らせても良いけど、

俺は戴冠式もやってないから正式な王じゃないからな。


王位を継げるのはヒミコと俺の子供だけだろ?」



「しかし、やはりそれでは喧嘩にならぬか?」


「あのな〜

例え、お前が何十人の子供を生んでも王位につけるのは一人。


それと変わらねぇ。


それに、できるなら王位は継がせなくない。」


「何故だ?」

「面倒くさい。


しかも、王位につくってことは勉強とかもできないとダメだろ?


まったく、面倒くさいことこの上ない。」


「御主らしいな。」
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