我が家の甘々執事サマ☆


「わたし踊れなくて」

「エスコートいたしますよ」


あったかく取られた右手にわたしは素直に従う。

さすがハルト。ステップも踏みやすい。


次は俺な、と相変わらず拒否権のない言い方をする秀に苦笑いしながら。


笑いながら見ていてくれる慧斗に琉叶くんを見つめながら。


とても幸福感に満たされていた。



――この瞬間がいつまでも続いたらいいのに…


瞳をつむりながら、密かに祈った。


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