我が家の甘々執事サマ☆

「いつでも、連絡くださいね。待ってます」


「慧斗……」


料理上手でやさしくて。

あたたかくて。


最後になった頭をぐしゃぐしゃにされながら涙をこらえた。


「ありがっ……」


「泣かないで。笑ってるのが、一番素敵ですよ」


なんで最後までこんなに優しいんだろ。

心がほぐされていく。


「ありがと、慧斗」


去り際、すこしだけ辛そうな慧斗の表情にきゅうと胸が苦しくなる。

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