我が家の甘々執事サマ☆

「おはようございます」


階段を降りて、テンションがた落ちのまま朝食の席についた。


今日はスクランブルエッグにスープという洋食のようです。トーストの香ばしい匂いがする。


制服に着替えたばかりのわたしを(秀は無理やり外に出しました)まじまじと見つめてくる執事さんたち。


「あの?なにか」


問いかけると、琉叶くんがいつものにっこりスマイルを浮かべる。学ラン姿だ。

わあ、朝からかわいらしい。


「似合ってますね、制服」


満面の笑みでお世辞を言ってくれる琉叶くん。


「おだてても何も出ないですよ」

「お世辞じゃないのに~」

「さぁ、食べないと時間…」


結愛は今の今まで気をかけていなかった時計を見た。

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