我が家の甘々執事サマ☆


てきぱきと粉やバターをボウルに入れてかき回す結愛さま。


どことなく…小動物みたい。


「できてるんじゃないですか?初めてにしては上出来ですよ」


軽く、何気なく言っただけなのだが。彼女は手を止め俺を向き、


「ほめられた!ありがとうございます」


それがまた最高の笑顔で。


また俺の心臓がうるさく高鳴り出す。


「オイ、慧斗。これオーブン設定おかしくね?」


秀に言われるまで気がつかなかった温度設定の間違い。かなり動揺してる、俺。

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