湖に咲く 一輪の薔薇

なんだろ。


『…あのー?』


拓巳「あっ、れーちゃんはここでお留守番しててね」


『うん。つか、拓巳達はどこにいくの?』



優弥「お前には関係ない」






「関係ない」
この言葉ってあたしを否定されているから大嫌いな言葉。


平気でこの言葉を使えるなんて、凄いと思う。











優弥「とにかく、お前はここにいろ」







そう、優弥に言われて初めて気がついた。




優弥にとてつもなく“冷たい”視線で見られていたことに。








だから、気づかなかった。




すぐそこまで迫ってきていた、暗闇に。









< 129 / 130 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop