空音

「妃奈ちゃんは淳二のどこに惚れたんだい??チキショー!!」

チキショーの意味がわからない(笑)

「淳ちゃんより俺の方がやさしいって!!」

入来がこんなことを言っているが一体何を基準に言っているのかもわからない(笑)
ていうかこの二人がまだ肩を組みながら泣いているのがもっともっとわからない(笑)

そして妃奈はゆっくりと考えながら、言葉を選ぶようにしてこう答えた。

「淳二が私のことをとっても信じてくれているんだよ。たけしくんと入来ちゃんは私の病気しってるのかな?たぶん治らないと思うの。でも淳二は本気で治るって信じてくれているの。そんな淳二をみてたら今までにないくらいに元気になるの。だからかな?私はこの世界で一番淳二が好きだし、信じているの。ん~こんなんじゃダメかな??(笑)」

妃奈は泣きそうになるのを堪え、最後には無理に笑顔を作り笑った。

この言葉がとてもうれしかった。

妃奈の言ってくれた言葉が。

自然と涙があふれた。



妃奈?あなたが僕に信じる心を教えてくれたよ。

あなたが人を好きになることの素晴らしさを教えてくれました。

妃奈。僕はもうあなたのことは忘れることはできないよ。

あなたがいなくなっても僕の心のどこかには置いとかせてください。
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