恋の法則

側にいたい人

私は公太郎のその表情から目が離せなくて、唇を結んだ。



「それで、いいのか?」


もう一度、繰り返す公太郎。


何でそんなこと言うの?


私の視線の先で公太郎は頭をかいた。



「なつみは何か勘違いしてるみたいだけどさ…

オレ、彼女なんかいないよ」


「えっ?」

思わず私から、間抜けな声。


公太郎は苦笑した。



「告白…みたいなのはされたかもしれないけど、でも付き合ってないよ」



私は言葉をなくして、目を丸くするしかなかった。



「なぁ」と言って、公太郎は目を細めた。



「オレ…なつみと離れてみて、分かったことがある」



黙って、彼の言葉に耳を傾ける私。


「オレはなつみが隣にいてくれなきゃダメなんだって。
気づくの遅いけど…やっぱ、お前といる時が一番安げるんだよ」



公太郎は一歩、前に踏み出たかと思うと私の頬に触れた。


泣きそうな目をした公太郎。



「改めて、感じたんだよ。
オレはなつみが好きだ。大好きだ」



公太郎の手が、私の肩に触れる。


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