Five LOVE☆

｢起きた？
奈留。
体調大丈夫？｣

私が目覚めると、すでに雅志は緑のチェックシャツとベージュチノパンに着替えていた。


｢おはよっ…///
何とか…ね。｣


｢今日の朝はビュッフェにするか。
それなら奈留も体調の赴くままに食べられるだろ？｣

｢では、ビュッフェ朝食会場にご案内します。｣


使用人さんは、まるで雅志の言葉を聞いていたかのように突如現れて、私たちを案内した。


｢たまにはいいね。
ビュッフェも｡｣



そう言う雅志は、すでに６皿目。
もう7皿目に突入している。
まだ食べるの…？

私なんて、半分の３皿しか食べていないのに…


｢奈留は体調悪いなら休憩してれば？｣


｢もう入らないけど､ここにいるっ!
雅志が食べてるとこみるの、すごい好きなんだもん。｣

いかにも幸せそうに食べてるからね｡


8皿目で雅志もストップして､チェックアウト後、また車に乗る。


中世の宝石と呼ばれるローテンブルク市内を観光した。

お昼は有名なソーセージ料理を食べて、15世紀に建てられたという美しい木組みの家が今なお残る中世の街ディンケルスビュールを散策して、世界遺産にもなっている有名な教会を訪れた。


その後はドイツ最後の観光場所であるフュッセンのホテルでロールキャベツを食べて、一夜を過ごした。