新撰組と鬼の娘


皆食べるんだなぁ…。


お茶碗に盛りこめてないよ…。


ってゆーのは、永倉さんと原田さんと藤堂さんだけだけど…。


新「平助!お前のおかず、いただくぜ!」


平「っどぁっ!?新八っつぁん!俺のおかずばっかとんなよ!」


新「平助、自分のおかずぐらい自分で守れ。」


平「うっさい!」


源「静かにしなさい、2人共。桜君がびっくりしてるじゃないか。」


そこで私に話を振らないで下さい…。


苦笑いしかできません…。


『わ、私は大丈夫ですよ。……ほら、皆でワイワイ食べた方が楽しいですし。』


そう言うと、またおかず争奪戦が…。


総「全く、困った人達だね。ごめんね、夜魅ちゃん。」


『いえ。さっきも言いましたが、楽しいじゃないですか。……皆さん、家族みたいです。付き合いは長いんですか?』


自分で言った質問に、ちょっと胸が痛かった。


総「……そうだね。僕は近藤さんの所には九つの時にはいたかな。」


『じゃぁ、かなり長いんですね。……確かに、皆さんには家族に似た絆があります。』





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