LOVE❤MISSION♂禁断のラブゲーム♀





「顔、上げなさい?」


くいっと顎を上に向けられ、涙が溜まった瞳が揺れた。


「わっ!?」



ーーカシャ



フラッシュが顔に刺さる。

突然の眩しさに驚いていると





「ね、涙が消えちゃったでしょ?溜まった涙が流れたから消えちゃった!!」



「ほ..ほんとだ」




「何で我慢するの!?何でまだ可能性がゼロじゃないことにウジウジするの!?やってみなきゃ分かんないじゃない!!」


ガシッと私の肩を掴み、教室中に響き渡る声で言った。



一気にクラスの皆の視線が集まる。

それでも如月さんはお構いなしという状態で私に言う。



「もう、アイツは純恋さんのモノなの。何をやってもいいの!!じゃなきゃ、あの時にあんなサプライズなんて出来るわけない!!!ちゃんと考えて!!」




あの時のサプライズ・・・・



あの時の空気も声も顔も....
全て覚えてる。


一番の思い出だから。





「何で気付かないの!?」



気付きたいよ・・・・でもーーー。




「もう、純恋さんのモノなのよ!!!!」



私の・・・・騎士.....。




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