センチメンタル・ギター
それから僕らは

小学校の話

中学校の話

バラバラになった高校の話をした


僕らは高校以外は全部一緒の学校だった

別に二人で相談して今の大学に決めたわけじゃなくて

気がつけば故郷を離れたこの地で再び一緒になったのだ


―運命―


なんて言葉を思い浮かべたけど

僕が知らない間に随分と綺麗になった穂奈美ちゃんは

運命を使っても手に入らない程遠い存在に思えた


子供のままの僕らの関係と

大人になってしまった僕の葛藤
< 10 / 28 >

この作品をシェア

pagetop