ずっと好き。
「どこにいるんだろ・・・。」


トイレを探しても、

教室に行ってみても、

海君は、いなかった。


「もう、帰っちゃったのかなぁ・・・。」


今日は、私が東中にいれる、最後の日なのにな・・・。

何だか、寂しい。


「僕のお姫様は、泣き虫ですね。」

「・・・海君。」

「卒業、おめでとうございます。」


花束だった。

たくさんの、カラフルな花だった。


「もしかして、これを買いに・・・?」

「はい、そうです。せっかくなので、かっこつけたくて(笑)」


私は、かっこつけでも何でも、すっごく嬉しいよ。


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