ずっと好き。
「紗綾ちゃんって・・・何でも自分の物にしたがって、強がりすぎてると思う。」

「だよね・・・私も思う。」


初めて、紗綾ちゃんの事で共感してくれる人が現れて、すっごく嬉しかった。


ガラッ


「先輩達、後輩の悪口ですか?最低ですね!」


扉の方を見ると・・・

紗綾ちゃんだった。

どうしよう。私は、また失敗しちゃった。

紗綾ちゃんに聞かれちゃった。

私が、海君を好きだって事・・・。


「本当に、みら先輩って単純ですね。こんな所で海先輩が好きだって言ったらどうなるかわかってるんですか?」


それは、どういう事・・・?


「残念!海先輩も今の会話聞いてた、みたいな!!」


え・・・?

海君が、今の会話を・・・?

何で・・・。



< 73 / 136 >

この作品をシェア

pagetop