ずっとあなたが好きでした
矢吹くんの事を忘れたいから、逃げ道を作ってるのかな?

矢吹くんにちゃんと自分の気持ち伝えていないのに、私は自分が傷付きたくないから、諦めたいと思っている。

でも、もうどうしようもないじゃん。

私なんて絶対好きになってもらえないんだから!

私の告白なんて、矢吹くんにとったら、迷惑に決まってるんだから!

新たな場所で恋しようと思って、何がいけないの?

未来に期待して何がいけないの?

私は、何も間違ってない!

その方が良いに決まってる!

私は何も後悔はしない!

そうは決めても、周りの様子が気になってしょうがなかった。

ボタンを必死に貰おうとしている子や写真を撮って欲しいと恥ずかしそうに頼む子はそれはそれは可愛く見えた。

結局、ボタンも写真もないまま、卒業式が終わった。

そして、葉子ちゃんも田川くんから、第二ボタンを貰ったと言って、頬を染めて喜んでいた。

本当に可愛いかった。

私は、ここにいても仕方ないと思い、早々と家に帰った。

「葉子!葉子!矢田しらねぇ?見かけねーんだけど?」

「矢吹くん、香ね、さっき帰ったよ!」

「え?マジで?」

「どうしたの?香に何か用でもあった?」

「いや、特にはないけど…。葉子!矢田って誰かから、ボタン貰えたか知ってるか?」

「矢吹くんはあげてないの?」

「俺は、濱田や新堂に取られてなくなったよ。」

「矢吹くん、香ね…」

葉子ちゃんは私の気持ちを伝えようか迷ったらしい。

けれど、自分が言うものではないと思い、止めたと言っていた。

「何?何だよ?」

「ううん。何でもない!」

「そっか。葉子!矢田に伝えてくれよ!高校に行ったら、濱田もいねーし、たくさん友達作って、恋もして、楽しめって!」

「何それ!分かった!伝えとく!」

こうして、私の中学校生活は幕を閉じた。

一週間後には、公立入試だった。

一週間はあっという間に過ぎて、あっという間に試験が終わった。

何もかも解放されて、今が一番良かった。

後は結果を待つのみだった。

私は高校に入ったら、サッカー部のマネージャーになりたかった。

公立は二校受けて、どっちも行きたい高校だったし、どっちかには引っ掛かると思っていたから、どっちになるか楽しみだった。

新たな高校生活に期待で胸を膨らませていた。
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