【B】君の魔法









君が一番
言われたくない言葉をあげるよ。










「尊子。
 
 別れよう。

 今の君には俺の隣に
 立つことは出来ない。

 友人同士のパーティ-ですら
 満足に立ち居振舞えない 
 交流がもとないようでは、
 俺に相応しくないんだよ。


 さようなら」









冷たく……
淡々と告げる言葉。





青ざめていく
彼女の顔色。








虚ろげな目をした
彼女を残して
俺は会場の中へと
もう一度戻る。







サヨナラ。




退屈な時間を
有難う。






幼い僕を傷つけた
お嬢さん。





< 152 / 339 >

この作品をシェア

pagetop