【B】君の魔法




そうよ。





私が……
あの人を……利用したのよ。






「そう……利用したの……」






わざと声に出して
言葉を紡ぐ。






目尻から零れ落ちる。






流れ落ちる涙を
拭いもしないで……
洗面所へと向かう。









鏡の向こうの私に
叱咤して
冷たい水を
何度も何度も
顔にかけた。











感覚が……
なくなりそうなほどに……。
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