【B】君の魔法
「お疲れ様です。
細波です。
柳さんが救急搬送された為、
会長は、病院へと
向かわれました」
業務連絡が終ると、
電話は途切れ、
その旨を華南に告げる。
「了解。
今日は、出来るとこまでして、
定時にあがりましょう」
「今日、
晃一さん誕生日だものね」
「流石。
元、彼女は詳しいよね」
「詳しいだけで……
私が祝うより、
華南がいっぱい
祝ってあげるほうが
喜ぶわよ。
明日の会長のスケジュールだけ
動かせるように調整をかけて
私も帰るわ」