【B】君の魔法


息が
出来ないほどの
長い時間を
クラクラしそうになりながら
やり過ごすと、
次々と裸体にふり注ぐ
くすぐったいようなキスのキスの嵐。


時折……啄ばむように
吸い上げられる行為に
甘い吐息が零れる。


熱を灯した舌が
ゆっくりと素肌を這い
熱が高まる体。



何度も何度も
愛を囁きながら
身も心も
翻弄されていく。





優しい声が
何度も名前を紡ぎ
その思いに溺れるように
何度も返す
愛しい名前……。




ゆっくりと
受け入れていく……。






快楽の波に
包まれて、
何度も何度も……
結ばれた。

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