【B】君の魔法
「お世話になりました。
今から最上階に
行くことになりました。
引継ぎの資料は
本日中に、
メールで送信いたします」
荷物をまとめて
抱える。
左遷と
思い込んでたらしい
フロアの同僚たちの
視線が凍りつく。
最上階は
左遷じゃなくて
出世だもの。
プライドの泉を
少し満たして……
羨ましそうな
嫉妬の視線が
心地いい。
そんな自分を
隠して……
その場で挨拶をして
通いなれた
フロアーを後にする。