【B】君の魔法




穏やかな口調だけど……
敵意剥き出しの醜さを
うまく誤魔化して
自己紹介をしていく
静香さん。



静香さんに
紹介された華南さんは、
私を軽蔑するような眼差しで
睨みつけると
すぐに視線を逸らす。


最後に紹介された
心さんは、
控えめに笑みを浮かべた。



心さんが一番……
年下なのかもしれない。





だけど……
その表情は、
私が招かざる存在なのだと
はっきりと
気づかせてくれた。





笑顔の裏側に
潜む……思いを……。



< 99 / 339 >

この作品をシェア

pagetop