ぽっちゃり恋物語+。


「梓センパイ!」


とりあえず話しかけてみると、梓センパイが晴にお弁当を渡しているところを目にした。


「…って、えぇ!?」


なんで!?
頭が混乱する。

梓センパイは男嫌いで…

いや、もう克服してて仲良くしてる男ができた?

で、それが晴!?


「ちょ、梓センパイどういうこと?晴にお弁当?え?」


混乱は言葉にも出てしまいうまく話せない。



「似てないけど弟なの。」

「姉っす。」


「え?姉弟?」


俺は今きょとんとまぬけな顔をしていることだろう。

晴の名字って…広野…広野…梓…


あー!

なんて気づかなかったんだろう。

同じ名字じゃんか。



「え、あ、そうなんですか?焦っ…じゃなくて、びっくりしたー!」


この間の佑センパイの話があったからか、すごい焦ってしまった。


晴は弟だったけど、本当に梓センパイを狙う男が出てくるかもしれない。


俺は危機を感じた。


誰かにとられる前に想いを伝えないと…。


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