王子様の溺愛カメラマン
「そういえば茶髪で他校の彼もパーティーに呼んだよ」


「え…?」




彼って…もしかして日向くん?


驚いて先輩を見ると、先輩は余裕の表情を浮かべていた。


「少し挑発したから来るかどうかは知らないけれどもね」


「ど、どうしてそんな…」


挑発って何?


勝手に日向くんに何を言ったんだろう。


まさかそのせいで日向くんは私を避けるようになったの?



唖然とする私に冬島先輩は悪びれることもなく微笑んだ。


「彼と対決したかったんだ」


「……え?」


「家柄も何もかも違うけれど、彼とは何か同じ匂いを感じてね」


「!」


冬島先輩…日向くんと同じこと言ってる!


やっぱり似た者同士、なにか野生の勘でも働くんだろうか。







「じゃあ行くよ。君の顔が見れて良かった」


冬島先輩はそう言うと


優しく微笑み私の手の甲に軽くキスを落とし、去って行った。










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