王子様の溺愛カメラマン
『エマちゃんなら美人だしモデルにぴったりだと思って』


「ちょ…待ってください。モデルってなんのですか?」


オバサンの話に私は頭の中が混乱していた。



『写真よ、写真。あの子今度コンテストで写真を出すのよ』


「…コンテストですか?」


『そうなの。それが対象が人物のみらしくて』


「は、はぁ…」


『あの子いつも帰りが遅いからまた夜に電話させても良い?』


「………」




そして、私は状況が掴めないままオバサンに携帯の番号を教え、受話器を置いた。





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