王子様の溺愛カメラマン
「でもさ…真由美ちゃんと日向くんの方が普段からよっぽどベタベタしてたよ~!私を責めるのは筋違いだよぉ…」




三度目のキスの後

俺とエマは薔薇園の白いベンチに座っていた。


頭を冷やして色々とクールダウンする俺の隣でエマは可愛く唇を尖らせていた。




俺と真由美…?



「どこがだよ」


「自覚ないの?いっつもくっついてたもん!」



そういやエマは前から何故か真由美にはやきもちを妬いていたっけ。



「つか…別に心配しなくても、真由美が好きなのは俺じゃなくて亮太だぜ?」


「え??」


「見りゃわかんだろ。エマって鈍感過ぎ」


俺はエマのオデコを小突いた。




亮太が他の女の子を構うたびに真由美は当て付けみたいに俺に構う。


アイツらお互いに気があるのになかなか素直になれないんだよな。



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