王子様の溺愛カメラマン
「何か父さん達に言うことがあるんじゃないのか?」



隣のエマも真っ赤になってしまってる。


しゃーねぇなぁ…

俺は口元を拭くとゴホンと咳払いした。





「昨日からエマと付き合ってる」






「!!」


俺の言葉に親父もオカンも目を見開いた。



一応、親父たちの友人宅の大事なお嬢さんに手を付けちゃった訳だ。


もしかしたらちょっとぐらい怒られるんだろうか?


しかし親父もオカンもすぐに笑顔になった。



「愛子と春馬くんが知ったら腰を抜かしそうだねぇ」


「くくく…アイツぜって~ぶちギレるぞ」


親父とオカンはなんだか童心に返ったように楽しんでる。


俺とエマには分からない親同士の事情があるらしい。




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