王子様の溺愛カメラマン
てかだいたい…


「泊まりってマジで言ってんの？」



うちにエマを泊めれる部屋なんてどこにもないぞ。


一階はリビングやら風呂やらの共有スペースだけだし二階は三部屋のみ。


その内の一室はもはや物置状態でとても客室にはならないし。


残りは俺の部屋と親の寝室だけ…





「当たり前だろ。お前も泊めてもらったんだから今日はそのお返しだ」


「部屋はどーすんだよ、部屋は」


「そんなのお前の部屋に決まってるだろ！」


「………はぁ？」


「あ？なにが不満だ？！父さんと母さんもお前ぐらいの頃にはお泊まりしてたぞ」


「…………」





そこ威張るとこじゃねーよ。


知ってたけど、このクソ親父は相当頭がおかしいらしい。





「別に父さん達のぞき見なんてしないから安心しろよ」


「おっさん黙れよ」




もう誰でも良いからこの親父を黙らせようか。



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